- 1 障害者雇用に積極的なホワイトな優良企業の求人の探し方は?
- 2 障害のある人の働き方はどのようなものがあるの?
- 3 特例子会社とは?働くにはどうしたらよいの?
- 4 特例子会社の設定要件
- 5 ランキング上位に入るような大手有名企業の特例子会社一覧
- 6 特例子会社で働くメリットとデメリットは?
- 7 特例子会社の離職率は高い?低い?
- 8 障がい者の定着率は1年で60%程度という現状…
- 9 障害をお持ちの方の退職理由はどのようなものが多い?
- 10 求人探しは障がい者に専門特化したものを利用したほうがミスマッチが少ない
- 11 障害の種類によって就労割合が高い職種や就労時間などが異なる。向いている仕事はなに?
- 12 障害者の1ヶ月の平均賃金や平均年収はいくら位?障害の種類によって大きな差が…。
- 13 障害者雇用はほとんどが契約社員(非正規)で正社員になるのは難しいの?
- 14 転職エージェントとは?
- 15 転職エージェントは年齢や経験職種ごとに相談先が異なる
- 16 大手優良企業に出会いたい人におすすめの転職エージェントサービス比較
- 17 おすすめしたい大手企業の就労移行支援施設比較。選ぶ際に参考にしたい評判や口コミ
障害者雇用に積極的なホワイトな優良企業の求人の探し方は?
障害をお持ちの方で、就職・転職活動をする際に、障害者雇用に積極的な会社やホワイトな環境の企業に勤めたいと思う気持ちは誰でもありますよね⁉
障害者雇用に積極的な大手人気企業やホワイトな優良認定企業の求人はどのように探せばよいのか知りたいという人もいらっしゃるでしょう。
障害の種類や程度、職務経歴やお持ちのスキルなどによって、「ホワイト」の環境は異なるでしょうから、一概に言い切れないのですが、以下などを参考にしつつ、企業を探していけばあなたにとっての理想の会社と出会うことが出来るかも知れません。
・障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)
・特例子会社一覧
「障害者の雇用」に積極的な企業ランキング
まず、一つ目は東洋経済『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2020年版に取り上げられていた障害者雇用率が高い企業ランキングです。
少しデータが古くなってはいるものの、採用活動に積極的で多くの障害者雇用をしている企業を確認する一つの軸にはなるかと思います。
1位は、皆さんもご存じかも知れませんが、障害者支援をしている企業のようですね。
その他上位にランクインしている「株式会社エフピコ」や「MRKホールディングス」、「株式会社キトー」などはニッチですが、商品シェアなどが高い上場企業です。「エイベックス株式会社」や「株式会社ファーストリテイリング」などは認知度も高いため皆さんもご存じかも知れませんね。
障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)
障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)は、障害者の雇用の促進及び雇用の安定に関する取組の実施状況などが優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する制度です。
厚生労働省のHPに記載されている認定基準です。
3.認定事業主になるための基準
以下に示す「認定基準」を全て満たす中小事業主(常時雇用する労働者が300人以下の事業主)であれば、認定事業主となることができます。
なお、労働者数が43.5人未満であるために法定雇用障害者数が0人の事業主、株式会社以外の法人(社会福祉法人等)や個人事業主も申請を行うことが可能です。
申請は事業主単位で行います。【認定基準】
※ここに記載している以外の要件もあります。詳細は事業主向け認定申請マニュアル第4章をご参照ください。
[ 1 ] 障害者雇用への取組(アウトプット)、取組の成果(アウトカム)、それらの情報開示(ディスクロージャー)の3項目について、各項目ごとの合格最低点に達しつつ、合計で50点中20点(特例子会社は35点)以上を獲得すること[ 2 ] 雇用率制度の対象障害者を法定雇用障害者数以上雇用していること
(特例子会社制度、関係会社特例制度、関係子会社特例制度又は事業協同組合特例制度を利用している親事業主又は事業協同組合等が申請する場合は、これらの制度を適用せずとも、当該親事業主又は事業協同組合等において雇用率制度の対象障害者を法定雇用障害者数以上に雇用していることが必要です。また、特例子会社が申請する場合は、特例子会社制度又は関係会社特例制度により、親事業主も雇用率制度の対象障害者を法定雇用障害者数以上に雇用していることが必要です。)[ 3 ] 指定就労支援A型の利用者を除き、雇用率制度の対象障害者を1名以上雇用していること[ 4 ] 過去に認定を取り消された場合、取消しの日から起算して3年以上経過していること[ 5 ] 暴力団関係事業主でないこと
[ 6 ] 風俗営業等関係事業主でないこと
[ 7 ] 雇用関係助成金の不支給措置を受けていないこと
[ 8 ] 重大な労働関係法令違反を行っていないこと
障害のある人の働き方はどのようなものがあるの?
障害をお持ちの方が活躍できる環境はどのようなものがあるのでしょうか?
こちらは、あなた特性や現在の体調、ご希望の職種、キャリアプランなどによって異なってきます。
一般的には、以下のような働き方があります。
・企業や公務員などでの一般就労(一般枠)
・企業や公務員などでの一般就労(障害者雇用枠)
・特例子会社での就労
・福祉的就労(就労継続支援A・B型)
大きくは上記の4つになるかと思いますが、一般枠での就職・転職はよほど体調が良い方やスキルに自信がある方以外はおススメできません。
障害があることを隠しての就労になりますから、配慮などは一切ありません。
障害者雇用枠の雇用、特例子会社での就労、就労継続支援の利用などは、あなたの現在の状況に合わせて検討していってください。
今の自分自身の症状やスキルで勤務できる会社が良くわからないという人もいらっしゃるかも知れません。その場合は、記事の後半でご紹介する障害者に専門特化したエージェントに相談してみてください。
ここから先は特例子会社について詳細の解説をしていきます。
特例子会社とは?働くにはどうしたらよいの?
障害者雇用枠の求人を検索していると特例子会社という言葉をよく見かけるはずです。
まずは、障害者雇用枠で初めて就職・転職活動をする方などに向けて、特例子会社とはどのような会社なのかを簡単に解説致します。
さて、一般的な会社とは何が違うのでしょうか?
特例子会社とは、障害者の雇用の促進及び安定を図るために特別な配慮をした子会社を指しています。
そして、障害者雇用率制度にて、企業や公職等のすべての事業主に対して、一定の割合の障害者を雇用することを義務づけています。
その際に、事業主が障害者に雇用に特別に配慮した子会社を設立し、一定の要件を満たす場合に限っては、特例としてその子会社で雇用している障害者を親会社が雇用しているとみなすことができるとしています。
なお、2009年4月に創設された障害者雇用促進法(正式名称:障害者の雇用の促進等に関する法律)で定められた制度となり、2021年6月時点で全国に544社の特例子会社があります。
特例子会社の設定要件
皆さんに直接的には関係ないかも知れませんが、簡単に特例子会社として認められるにはどのような条件があるのかも参考程度に見ておいてください。
親会社が当該子会社の意思決定機関(株主総会等)を支配していること■子会社の要件
① 親会社との人的関係が緊密であること。(親会社からの役員派遣など)
② 雇用される障害者が5人以上で、全従業員に占める割合が20%以上であること。また、雇用される障害者に占める重度身体障害者、知的障害者及び精神障害者の割合が30%以上であること。
③ 障害者の雇用管理を適正に行うに足りる能力を有していること。(障害者のための施設の改善、専任の指導員の配置など)
④ その他、障害者の雇用の促進及び安定が確実に達成されると認められること。
ランキング上位に入るような大手有名企業の特例子会社一覧
特例子会社のことは何となくご理解頂けたかと思いますので、次は大手人気企業ランキングなどに入ることを多い企業の特例子会社をいくつかご紹介いたします!
注意点としては、現時点で障害者枠の採用活動をしている企業ではありませんから、ご了承ください!
特例子会社名 | 所在地 | 親会社名 | 所在地 |
株式会社テルベ | 北海道北見市 | 株式会社セブン&アイ・ホールディングス | 東京都 |
株式会社ほくでんアソシエ | 北海道札幌市白石区 | 北海道電力株式会社 | 北海道 |
アビリティーズジャスコ株式会社 | 宮城県仙台市青葉区 | イオン株式会社 | 千葉県 |
東北電力フレンドリー・パートナーズ株式会社 | 宮城県仙台市青葉区 | 東北電力株式会社 | 宮城県 |
エプソンスワン株式会社 | 山形県酒田市 | セイコーエプソン株式会社 | 長野県 |
NSハートフルサービス東日本株式会社 | 茨城県鹿嶋市 | 日本製鉄株式会社 | 東京都 |
スバルブルーム株式会社 | 群馬県太田市 | 株式会社SUBARU | 東京都 |
株式会社アドバンス | 埼玉県狭山市 | 株式会社コーセー | 東京都 |
株式会社JR東日本グリーンパートナーズ | 埼玉県戸田市 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 東京都 |
株式会社舞浜コーポレーション | 千葉県浦安市 | 株式会社オリエンタルランド | 千葉県 |
菱信データ株式会社 | 東京都港区 | 三菱UFJ信託銀行株式会社 | 東京都 |
三井物産ビジネスパートナーズ | 東京都千代田区 | 三井物産株式会社 | 東京都 |
株式会社リクルートオフィスサポート | 東京都中央区 | 株式会社リクルートホールディングス | 東京都 |
伊藤忠ユニダス株式会社 | 神奈川県横浜市都筑区 | 伊藤忠商事株式会社 | 東京都 |
株式会社京急ウィズ | 神奈川県逗子市 | 京浜急行電鉄株式会社 | 神奈川県 |
株式会社ウェルハーツ小田急 | 神奈川県相模原市南区 | 小田急電鉄株式会社 | 東京都 |
小林製薬チャレンジド株式会社 | 富山県富山市 | 小林製薬株式会社 | 大阪府 |
甲府積水産業株式会社 | 山梨県甲府市 | 積水化学工業株式会社 | 大阪府 |
株式会社ヤマハアイワークス | 静岡県浜松市中央区 | ヤマハ株式会社 | 静岡県 |
トヨタループス株式会社 | 愛知県豊田市 | トヨタ自動車株式会社 | 愛知県 |
カルビー・イートーク株式会社 | 滋賀県湖南市 | カルビー株式会社 | 東京都 |
オムロン京都太陽株式会社 | 京都府京都市南区 | オムロン株式会社 | 京都府 |
シャープ特選工業株式会社 | 大阪府大阪市阿倍野区 | シャープ株式会社 | 大阪府 |
株式会社エルアイ武田 | 大阪府大阪市中央区 | 武田薬品工業株式会社 | 大阪府 |
株式会社川重ハートフルサービス | 兵庫県神戸市中央区 | 川崎重工業株式会社 | 兵庫県 |
株式会社エネルギア・スマイル | 広島県広島市中区 | 中国電力株式会社 | 広島県 |
化成フロンティアサービス株式会社 | 福岡県北九州市八幡西区 | 三菱ケミカル株式会社 | 東京都 |
ソニー・太陽株式会社 | 大分県速見郡日出町 | ソニー株式会社 | 東京都 |
あくまでごく一部です。やはり東京都が一番多く、168社となっています。
特例子会社で働くメリットとデメリットは?
特例子会社で働くメリットとデメリットについても解説致します。
・障害に対して配慮がある職場環境が整備されている
・時短勤務やフレックス制度など柔軟な働き方が出来る
・業務マニュアルや指導者からもフォローアップなども充実している
・障害のある人同士の交流をもつことができる
・お給料が安いところが多い(最低賃金スタートが大半)
・業務の難易度があまり高くなく、やりがいを感じにくい
特例子会社は、障害をお持ちの方の受け入れ体制を整えるため、社会福祉士・精神保健福祉士・ジョブコーチなどの専門家や資格保有者がいることも多いです。
その他、大手企業の子会社であるため、所属する会社単体の業績面の心配などをする必要がない点などもメリットの一つです。
ここまでは、特例子会社についての解説をしてきました。特例子会社は働きやすい環境があることはご理解頂けたかも知れませんね。現在、求人を募集している企業探しは簡単でないこともお分かり頂けたはずです。
実際にどのように企業を見つけるのか、障害をお持ちの方が相談するべき就職支援サービスなどをこの後は解説していきます!
特例子会社の離職率は高い?低い?
働きやすい環境があるとなれば、「離職率はもちろん低くなるのかな?」と普通は考えますよね⁉
離職率に関するデータについても一緒に見てみましょう。
以下は、野村総合研究所の「障害者雇用および特例子会社の経営に関する実態調査」です。
障がい者の定着率は1年で60%程度という現状…
障害をお持ちの方で就職・転職活動中の方は、色々な不安や悩みを抱えていらっしゃるようです。
『書類選考がなかなか通過しない…』、『面接が受からない…』、『転職をしても職場の理解が無くて長続きしない…』など等、悩みは人それぞですが、苦労されていらっしゃる方のほうが多い印象です。
障害者職業総合センターによる定着率のデータを一緒に見ていきましょう。
障害者職業総合センターの発表によると、障害者が転職した後の職場への定着率は約60%程度となっています。
細かな内訳をみると障害の種類により、大きく結果に差が出ていることがわかります。
出典:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター発表「障害者の就業状況等に関する調査研究」
障害をお持ちの方が長く勤務するには、障害者の受け入れ実績が豊富で、一定の配慮をしてもらえる職場に勤めることが大切です。
1人で探すのではなく、職場環境などをリサーチしており、受入れ後も定期的にフォローをしてくれる障害者専門のエージェントを利用したほうがミスマッチがなく、早期離職などの失敗が減るはずです。
障害をお持ちの方の退職理由はどのようなものが多い?
障害をお持ちの方が会社を辞めたいと思う理由や退職した原因についても確認していきましょう。
障害をオープンにしている人と、クローズにしている人では多少悩みごとが変わっては来ますが、一般的に多い離職理由は以下のようなものになります。
・お給料や報酬などが低い、割に合わない、納得いかない
・キャリアアップが見込めない、仕事内容が物足りない
・体力や意欲が続かない
・体調を崩して勤務が出来なくなった
まず、障害を隠して就職をした場合は、かなりの確率で早期離職という悲しい結果になっています。
中途採用で入社をすれば即戦力として結果を求められますから、それなりにプレッシャーやストレスがかかります。
周囲の人たちは、障害の症状を知らないわけですから、配慮も無ければ、遠慮もありません。
よほどの方ではない限り、人間関係や仕事内容に苦痛を感じ、体調を崩したりする可能性が大です。
障害手帳を保有していることをオープンにして、仕事を初めても1年で6割の方しか定着しない実態があるわけですから、新たな職場に移って仕事を続けることは簡単ではないのです…。
安定して就業出来る人になると、退職理由が少し変わってきて、仕事のやりがいや賃金面に対しての不満を抱く人も出てきます。
障害をお持ちの方が仕事を選ぶ際には、あらかじめ労働条件や職場の環境、あなたの業務内容やその難易度などをしっかりと確認し、自分の障害や適性にあったものを選択できるようにしないと早期で退職をする結末になりかねないということでしょうね!
求人探しは障がい者に専門特化したものを利用したほうがミスマッチが少ない
先述の通り、障害者雇用枠の就職・転職活動はミスマッチが起こることもありますし、選考の通過率もそんなに高くはありません。
自分1人で活動を進めるより、専門の転職エージェントを活用したほうが明らかに効率出来です。
当記事としては、障害手帳を保有していることをオープンにして、多少お給料や年収が下がったり、出世コースなどから外れたとしても、配慮した職場されながら、周囲の仲間からの支援を受けながら働くことが出来る環境を探すことをおススメします。
しかし、障害をお持ちの方の中でも、比較的症状が軽く一般の就労が可能なのではとご自身としては思う方もいらっしゃるかも知れませんが、後々就業が厳しくなったり、辛くなったりするするケースもありますので、一度障害をお持ちの方専門のエージェントに相談に行ってから、方向性を決めてみてはいかがでしょうか。ずっと隠し続けることは割とキツイと思います。
障害者雇用枠での就職活動においては、企業側は『障害者雇用率制度』に基づき、一定の割合で障害者を雇用する義務があります。
企業側が障害者を募集する際は、障害者専門の転職エージェントを利用することが多いです。エージェントに相談し、障害者雇用のカウントが現在足りていない企業を狙うだけで内定率が大きく高まります。
障害の種類によって就労割合が高い職種や就労時間などが異なる。向いている仕事はなに?
障害をお持ちの方が就職先を探す際には障害者の支援に特化をしたエージェントに相談したほうが失敗が少ないことはご理解頂けたかと思いますが、もう少しだけエージェントに相談をした方がミスマッチが減る理由を解説致します。
先に説明した厚生労働省のデータの中に、障害の種類毎の勤務時間数や就いている職種のデータがありましたのでそちらもあわせてご紹介します。
まず、障害の種類によって就業する職種の割合が大きく異なることが理解頂けると思います。
身体障害者は事務的職業が32.7%と最も多く、次は生産工程の職業で20.4%が続いています。
知的障害者は生産工程の職業が37.8%と最も多く、サービスの職業が22.4%と2番目です。
精神障害者はサービスの職業が30.6%と最も多く、次は事務的な職業で25%です。
発達障害者は販売の職業が39.1%と最も多く、次は事務的は職業が29.2%と続いています。
■労働時間(週所定労働時間)
【通常(週30時間以上)】
身体障害者は79.8%、知的障害者は65.5%、精神障害者は47.2%、発達障害者は59.8%
【週20時間以上30時間未満】
身体障害者は16.4%、知的障害者は31.4%、精神障害者は39.7%、発達障害者は35.1%
【週20時間未満】
身体障害者は3.4%、知的障害者は3.0%、精神障害者は13.0%、発達障害者は5.1%
障害者の1ヶ月の平均賃金や平均年収はいくら位?障害の種類によって大きな差が…。
次は、障害者雇用枠の1ヶ月の平均賃金や平均年収などを一緒に見ていきましょう。
今回は、厚生労働省が公表した『平成30年度障害者雇用実態調査』のデータをもとに、障害をお持ちの方のお給料事情や雇用形態などの実態について解説していきます。
まず、主要産業の民営事業所で働く障害者の1ヶ月の平均賃金額は以下の通りです。
身体障害者 | 20万4,000円 |
知的障害者 | 11万4,000円 |
精神障害者 | 12万2,000円 |
発達障害者 | 12万3,000円 |
この後、解説しますが、正社員雇用の割合は決して高くはないため、賞与の支払いを受けている人はそんなに多くはないはずです。
その場合、上記の金額×12カ月分程度が年収額となりますから、150万円~250万円程度になると考えてもよさそうですね。
障害者雇用はほとんどが契約社員(非正規)で正社員になるのは難しいの?
障害者雇用枠は非正規雇用(契約社員)で簡単には正社員にはなれないと聞きますが、それは本当でしょうか?
実際に障害をお持ちの方は、正規雇用(正社員)の比率があまり高くないことは既にご存知かも知れませんね。
ただ厳しい・簡単ではないということだけでは、少しいい加減な説明になるため、実際に正社員とそれ以外の雇用形態の割合を一緒に見ていきましょう。
厚生労働省の調査結果によると、まず従業員規模が5人以上の事業所に雇用されている障害者の数は約82万1,000人となっています。
その内訳をみると、正社員として雇用される方があまり多くは無いことをご理解いただけるはずです。
障害の種類 | 雇用されている人数 | 正社員の割合 |
身体障害者 | 42万3,000人 | 52.5% |
精神障害者 | 20万人 | 25.5% |
発達障害者 | 3万9,000人 | 22.7% |
知的障害者 | 18万9,000人 | 19.8% |
【出典】厚生労働省:平成30年度障害者雇用実態調査
調査対象は、常用労働者5人以上を雇用する民営事業所のうち、無作為に抽出した約9,200事業所が対象となっています。
約9,200の事業所に調査をして、実際に回収を得られた数は6,181事業所のようです。(回収率67.2%)
身体障害者の方のみが50%を超えており、それ以外の障害者の方は20%前後程度の厳しい現状です。
ここまでご覧いただき、障害をお持ちの方は職場環境や仕事内容のマッチングが大切なことをご理解いただけましたか?
ここから先は、障害をお持ちの方におすすめしたい転職エージェントをご紹介していきます。
転職エージェントとは?
まずは、転職活動自体をはじめておこなうという転職活動初心者向けに転職エージェントとは何かについて解説致します。
転職支援エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーが転職・就職活動の始めから終わりまでを支援して頂けるサービスです。
別の名称としては人材紹介会社とも呼ばれ、厚生労働省の有料・無料職業紹介事業許可を得た会社や団体等がキャリア支援や職業紹介等の斡旋を行う事業形態になります。
転職エージェントのサービスは、無料で受けることができ、非公開の求人情報の提供や面接日程の調整などの企業への連絡等を代行して頂けるだけでなく、仕事内容の確認、 年収交渉や入社後のポジション調整、入社日の調整なども行って頂けるため、効率的に転職活動を進めることが出来ます。
中途採用の転職活動においては、企業側の採用要件とあなたのニーズがマッチングさせる必要があり、その精度が低い場合は再就職先を選ぶ際に失敗する可能性もゼロではありません。
転職活動は、専門のアドバイザーを活用して進めていった方がはるかに効率的でしょう。
無料で転職相談が出来るって怪しくないの?あとあと、お金を請求されるようなことはないのか…心配。(20代女性)
※基本的には転職エージェントは無料です!(一部有料カウンセリングのサービスがありますが、元々有料である旨の記載があります)
転職エージェントは年齢や経験職種ごとに相談先が異なる
転職支援エージェントを利用する際には、年齢(サービスの種類によっては性別)やご経験職種やお持ちのスキルによって相談する先をわけていく方が効率が高まります。
例えば、医師や看護師、薬剤師、栄養士、保育士などの国家資格保有者や介護福祉業界、エンジニア(技術職)などは、それぞれの業界に精通した専門型のエージェントを活用したほうが、仕事内容への理解度も高く、非公開求人といわれる転職サイトなどには掲載をされていない求人情報などを多数保有している可能性が高いのです。
また、20代の既卒者やフリーター、ニート等のような社会人経験がない(浅い)方は、20代や未就業者に特化したエージェントを活用したほうが正社員として好条件の職場を探しやすくなります。
社会人歴2、3年程度の第二新卒と呼ばれるようは層も20代に専門特化したエージェントのほうがあなたのポテンシャルを重視して採用してくれる企業の求人を保有している可能性が高いです。
大手優良企業に出会いたい人におすすめの転職エージェントサービス比較
世界2位の大手人材企業が手掛ける障がい者専門のエージェントサービス。障がい者採用に積極的で働きやすい環境の企業求人が多数 | |
人材大手のパーソルグループが手掛ける障がい者専門のエージェント。ハイクラスから第二新卒など20代向けの求人など幅広い求人あり | |
日本最大級の障害者専門の求人検索サイト。自宅からオンラインで手厚い支援を受けることが出来る点で評判が良い | |
支援実績29年以上の老舗的なエージェント。身体障害と内部障害の支援に特化 | |
就職・転職支援から就労移行支援まで幅広く障害者支援を手掛ける会社。一人ひとりに合ったサポートを実施 | |
世界60を超える国に5,000を越える拠点を構えるアデコグループ。特例子会社なども設立しており専門性が高い |
ランスタッド チャレンジド
『ランスタッドチャレンジド』は、世界で第2位の人材大手企業が手掛ける障がい者の転職・雇用・求人に専門特化をした就職支援サービスです。
ランスタッド(Randstad)は、オランダに本部を置き、世界39カ国に4400以上の拠点を持つ世界有数の総合人材サービスを手掛けています。
外資系の会社と聞くと、少し冷たいような印象を持つかも知れませんがご安心ください。外資系・日系グローバル企業などの大手人気企業との取引なども豊富にあり、障害者採用に積極的な会社が多いことが同社の特徴です。
障がい者の就労支援専門部署を宇都宮と日本橋に設け、選考中の選考対策はもちろん、就職後の定着率を高めるためのフォローアップも丁寧に実施しています。障がいをお持ちの方が、経済的に自立できるよう、きめ細やかなサポートを手がけています。
支援地域は全国各地で、正社員、契約社員、紹介予定派遣、パート、アルバイトなどあなたの希望にあわせて求人探しをすることが出来ます。
運営会社 | 株式会社ランスタッド |
公開求人数 | 非公開 |
利用地域 | 全国対応可 |
↓登録は無料で簡単です↓
dodaチャレンジ
『dodaチャレンジ』は、人材支援を幅広く手掛けるパーソルグループが手掛ける障害者のための転職・就職支援サービスです。
転職サービスの『doda』は国内でも最大級のメディアとなり、10万件程度の求人を保有しています。長年培ってきた企業とのネットワークを活かし、障害者雇用のサポートを手がけていることもあり、利用者満足度は95%以上です。
『dodaチャレンジ』では、障害(身体、精神、発達、知的)の特性に合わせた専門チームで障がい者一人ひとりの個性に合わせた支援をしています。
取り扱いの求人としては年収500万円以上のハイキャリア向けから、新卒や第二新卒など若手社会人に向けた求人まで幅広く取り扱っています。
運営会社 | パーソルチャレンジ株式会社 |
公開求人数 | 非公開 |
利用地域 | 全国対応可 |
↓登録は無料で簡単です↓
障害者雇用バンク(旧エラビバ)
『障害者雇用バンク』は障害者向けの求人情報サイト・就職支援エージェントです。(旧サービス名はエラビバ)
サービスの特徴としては、大手人気企業の障害者雇用枠の求人だけでなく、ハローワークで募集をしている障害者求人情報も掲載されているところです。障がい者求人で4,500以上と業界最大級です。
また、就職支援としてキャリアカウンセラーと電話・Web面談によるサポートも付いています。スマートフォンやPCがあれば、在宅(リモート)でも相談に応じてもらえることは嬉しいですね。
障害者を積極的に採用する企業の非公開求人の紹介はもちろん、履歴書添削、面接対策、入社後のフォローアップなどを丁寧に行って頂けます。
業界大手のエージェントとは一味違う、アナタの特性に合わせた手厚い支援を求める方におすすめです!
運営会社 | 株式会社スペシフィック |
公開求人数 | 4,500社以上 |
利用地域 | 一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)、大阪 |
↓登録は無料で簡単です↓
エージェントサーナ(Agent Sana)
『エージェント・サーナ』は、障がい者の就職・転職支援に専門特化をして29年の経験・実績を持つ、信頼のおけるエージェントです。
長年に渡り築いてきた企業とのネットワークによる豊富な求人数と、培ってきたノウハウをもとに、障がい者の就職活動を全面的にバックアップしてくれます。面談から2ヶ月以内の内定率は60%以上と就職の成功事例も多数!
現状は、「内部障害」、「身体障害」の方の支援に特化しているようですが全国どの地域でも利用可能です。
求職者の方に直接お会いし、あなたの特徴をしっかりと把握し、どんな転職を実現したいかをじっくり話し合う時間を設けています。(コロナ禍ではWeb面談を強化中)
面談は、平日の夜や土曜日にも実施しており、現在お仕事中の方でも安心して相談することが出来ます。
運営会社 | 株式会社イフ |
公開求人数 | 非公開 |
利用地域 | 全国対応可 |
↓登録は無料で簡単です↓
アットジーピー(at GP)
『アットジーピー(at GP)』は、障がい者の就職・転職支援に専門特化をしたサービスです。
エージェント機能だけでなく、就労移行支援施設の運営なども手掛けており、あなたの体調や障害の種類に応じた就職支援を受けることが出来ます。また、一般的な転職支援だけでなく、障がい者アスリートやハイクラス、新卒学生なども手掛けています。
専任のキャリアアドバイザーによるキャリアカウンセリングで、あなたの希望を確認しながら、各々のニーズに合わせた非公開求人を紹介してくれます。
応募書類の添削から面接練習、給与などの条件交渉、入社後のアフターフォローまでを支援してくれますので、初めての就職・転職活動でも安心して利用できます。
運営会社 | 株式会社ゼネラルパートナーズ |
公開求人数 | 約900社 |
利用地域 | 全国対応可 |
↓登録は無料で簡単です↓
Spring転職エージェント(ソーシャルパートナーズ)
Spring転職エージェントの『Social Partners(ソーシャルパートナーズ)』は人材業界大手企業のアデコグループが手掛ける障害者向けの就職支援エージェントです。
アデコは、スイスに本部を置く総合人材サービス企業で、世界60を超える国に5,000を越える拠点を構えています。
日本国内においても、転職支援サービス、派遣サービス、請負・アウトソーシングなど人材ビジネスの最前線で様々な企業の支援を手掛けてきているため、企業とのネットワークが強く、就職支援についても高いノウハウがあります。
グループ内に障がい者雇用促進を目的としたアデコビジネスサポート株式会社という特例子会社もあり、障害者雇用の支援においても高い専門性を有しています。
運営会社 | アデコ株式会社 |
公開求人数 | 非公開 |
利用地域 | 全国(九州エリア・福岡県OK) |
↓登録は無料で簡単です↓
おすすめしたい大手企業の就労移行支援施設比較。選ぶ際に参考にしたい評判や口コミ
障害者の就労支援・雇用支援を行う就労移行支援事業所。全国約80ヶ所、累計8000名以上の支援実績 | |
人材業界大手パーソルの特例子会社が運営。高い専門性と一人ひとりに合わせた支援メニューで人気 | |
2012年から就労移行支援サービスを手掛け全国59カ所に支援所を設置。通所後2000名以上が一般就労として勤務。 |
LITALICOワークス(リタリコ)
評価: 4.3
今すぐに働く自信が無い方や、就職をしても長続きせずに早期離職を何回も繰り替えしてしまっている人などが、段階的に働く準備をしていくことが可能。利用日数やスピードなどは個々の体調や目的に応じて調整OK。
『LITALICOワークス』は、再就職・転職を目指す障がい者の就労・雇用支援を行う就労移行支援事業所です。
全国約80ヶ所、累計8000名以上の支援実績があり、就労移行支援施設として急成長しています。
うつ病、統合失調症、ADHA、アスペルガーなど様々な症状の方が利用しており、9割以上の方が自己負担なく無料で支援を受けています。
就業に向けたトレーニングを積みつつ、再就職を目指せるため、中途障害の方や今すぐ正社員として勤務することには自信が無い方などは利用を検討してみてください。
対応が親身で丁寧と評判がよく、まだ障害手帳を取得していない人でも相談可能です。現在、就業に不安を抱えている方は気軽に相談に行ってみてください。
運営会社 | 株式会社 LITALICO(LITALICO lnc.) |
利用地域 | 全国対応可 ※地方都市などは支援が遠いところもあり |
↓登録は無料で簡単です↓
ミラトレ(パーソルチャレンジ)
評価: 4.3
過去に就職しても職場で長続きせずに早期離職を何回も繰り替えしてしまっている方や体調面、スキル面などで今すぐに働く自信が無い方などが働くトレーニングをしていくことが出来ます。利用日数や支援内容などは各々の目的や課題に合わせて調整可能です。
『ミラトレ』は、人材業界大手企業のパーソルチャレンジが運営する再就職・転職を目指す障がい者の就労・雇用支援を行う就労移行支援事業所です。
ミラトレの特徴としては、支援のスタイルがマニュアルなどで定められた決まり切った支援を受けるというよりは、一人ひとりの利用目的や要望、就業をする上での課題解決に向けた個別の支援計画を作成して頂き、サポートを受けるようなスタイルです。
利用開始前のヒアリングから始まり、通所後も定期的に状況確認の場などを設けて、プログラムの内容を必要に応じて調整していきます。
施設に通い出してから就職するまでの間、無理なく就業までの準備を進めて行けるよう、一人ひとりに合わせた支援を受けることが可能です。
精神障害・発達障害・知的障害をお持ちの方の中でも、うつ病、統合失調症、ADHA、アスペルガーなど様々な症状の方が利用しており、通所後の就労移行率98%、1年超の職場定着率80%という高い実績にしっかりと表れています。
就業に向けたトレーニングを積みつつ、再就職を目指せるため、中途障害の方や今すぐ正社員として勤務することには自信が無い方などは利用を検討してみてください。現在、就業に不安を抱えている方は気軽に相談に行ってみてください。
支援の内容はとても充実しており、安定した通勤を出来るような練習、支援所内で他の通所者とコミュニケーション、PC操作のトレーニングなどの就業に向けた準備から、様々な職場や職種での就業体験などを通じて、働く下地を作っていくことが出来ます。
一定期間通所して企業の選考を受ける際には、就職支援として履歴書などの書類作成のアドバイスから面接相談等まで丁寧に指導して頂けます。
運営会社 | パーソルチャレンジ株式会社 |
利用地域 | 東京都(上野、大井町、三鷹)、神奈川県(川崎、横浜、横浜関内、藤沢)、千葉県(新松戸)、埼玉県(大宮、川口、川越)、愛知県(名古屋)、大阪(梅田)、兵庫(尼崎) |
↓登録は無料で簡単です↓
ココルポート(旧:Melk)
評価: 4.3
2012年のサービス開始から2,000名以上が一般就労として就職。入社から6カ月後の定着率も89.7%と高い水準を維持。
『ココルポート(旧メルク)』は、株式会社ココルポートが運営する再就職・転職を目指す障がい者の就労・雇用支援を行う就労移行支援事業所です。
コミュニケーション、生活、研究、イベント、仕事の5つのカテゴリーで300を超えるプログラムが用意されており、利用者の課題に合わせて自由に選択することが出来ます。
ココルポートは、交通費の応援制度やランチの応援制度など珍しい仕組みがあり、費用面の負担を減らすことが出来ます。
就労移行支援所の所在地も、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知、福岡と大都市圏に設けられているため、関東だけではなく、関西、東海、九州で通所可能な範囲にお住いの方は利用を検討して見ても良いかも知れません。
就業に向けたトレーニングを積みつつ、再就職を目指せるため、中途障害の方や今すぐ正社員として勤務することには自信が無い方などは利用を検討してみてください。現在、就業に不安を抱えている方は気軽に相談に行ってみてください。
運営会社 | 株式会社ココルポート(Cocorport Inc.) |
利用地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知、福岡 |
↓登録は無料で簡単です↓