牛から抽出するプラセンタ

プラセンタは哺乳類の胎盤から抽出されるもので、日本では人や豚、馬などが由来の製品が主流です。

かつては牛由来のプラセンタも使用されていませんが、現在ではまず見かけることはありません。 なぜこのようなことになってしまったのでしょうか。

かつては主流だった牛プラセンタ

かつて牛は、市販品に使用されるプラセンタの原料としてはメジャーなもののひとつでした。 化粧品に配合されているプラセンタの多くは、牛由来のものだったのです。

これは、牛プラセンタの入手が比較的容易だったことが理由です。 牛は年1頭しか子供を生みませんが、胎盤そのものが大きいので、抽出できるプラセンタの量も多かったのです。

また、国内での牛の飼育数はそれなりに多いため、胎盤の数自体もそれなりに確保できていたのです。 プラセンタの抽出量が多ければ、市場価格もそれなりに抑えられます。

安い牛プラセンタを使用することで、配合製品をリーズナブルにすることができるため、使用されていたというわけです。

なぜ現在では使用されていないのか

風向きが変わったのは2001年、厚生労働省が牛の胎盤を使用することを禁止したためです。

牛にはBSE(狂牛病)という脳神経を侵す疾患があることはよく知られていますが、BSEは肉などを通じて人間に感染し、クロイツフェルト・ヤコブ病の原因となることが指摘されたのです。

このため、牛プラセンタの国内製造が禁止され、輸入もできなくなってしまいました。 現在でも牛プラセンタの国内製造と輸入は禁止されているため、市場で見かけることがなくなってしまったというわけです。

トバッチリを受けた羊プラセンタ

ちなみに、これでトバッチリを受けたのが羊プラセンタです。 羊にも脳神経が侵されるスクレイピーという疾患があるため、BSEの影響で羊プラセンタの国内製造禁止されてしまったためです。

ただ、こちらは牛プラセンタと違って輸入は禁止されていないので、流通量が少ないとはいえ、国内市場で入手することができるようになっているのです。